デザインのチカラ③
おはようございます。スタッフ ちーです。
デザインのチカラシリーズを今日もお届けします。
私は、以前福祉関係のお仕事に関わっていました。
ある高齢者施設では、入居されている方のこんな行動に頭を悩ませていました。
認知症が進んだ入居者のかたの中には、どうやら廊下の一角をお手洗いと勘違いして用を足されてしまうかたがいらっしゃるとのこと。それも、結構な頻度で起こるようです。
どうにかしようと試行錯誤し、「トイレはあちら」などの張り紙をしても効果なし。その場所の近くにはスタッフ用の水道があり、水の音がトイレを連想させてしまうようなんです。
とはいえ、その水道は業務上欠かせないし動かすこともできません。
一人のスタッフのかたが、壁には神社の鳥居、足元にはきれいな野草の写真を貼りました。
するとどうでしょう。なんと、困りごとはピタッと止んだそうです。
なんとなく、神様に向かっては…はばかられるんでしょうかね。それともきれいなお花の写真のおかげ?
いずれにせよ、これも人間の心理とデザインのチカラをうまく利用したケースかなと思います。
設計やリフォームでも、設備や土地の条件など変えられないものはたくさんありますが、それらに屈することなく、よりハッピーな暮らしが出来るようなアイデアを提案していきたいと思います。
在宅介護などのちょっとしたお困りごとも、デザインのチカラで解決するかもしれません。福祉住環境コーディネーター・ヘルパー・認定調査員などの資格所有者もいますので、ぜひご相談くださいませ。
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