葉桜に思う…色のお話
おはようございます。スタッフ ちーです。
もう、すっかり葉桜になってしまいました。場所によっては、完全に若葉の緑色に染まっているところもありますね。
満開のさくらももちろん素敵ですが、葉桜の何とも言えない色が私は好きです。
ピンク?黄緑?抹茶色?
離れてみると、とっても複雑なのに、穏やかな色です。
淡い薄紅と萌黄色とでも言いましょうか。
散りゆくさくらのはかなさと、若々しい新緑のフレッシュな色味。
上等な反物のような美しさ…と毎年思っています。
奥深い桜の色味も、私の表現力ではこれが限界です。
そして、同時に思い出す言葉があります。
それは、私が福祉の勉強をしていた時の先生のお言葉です。
「あなたは、目が不自由なかたの付添いで、買い物に来ました。そのかたは、”奥様へのプレゼントにスカーフを買いたいから、一緒に選んでほしい”と言っています。
売り場には色とりどりのスカーフが並んでいます。
例えば、赤のペイズリー柄、白と黒の千鳥格子柄…あなたは、どんな風にご主人に説明しますか?」
私は、言葉に詰まりました。
先生は言いました。
「赤のペイズリー柄なら、”とっても情熱的でちょっと異国な雰囲気の柄です。おしゃれですよ。”とか、
千鳥格子であれば、”シックで上品なイメージなので、お出かけにぴったりですよ。”とか、いくらでも伝えられるでしょ?
それに、一言にスカーフと言っても、
シルクなのかコットンなのか素材によっても全然イメージが変わりますよね。
手に取って素材を感じてもらうのもいいでしょう。」
唖然としたと同時に、先生のあまりにも豊かな感性に、言葉を失いました。
そして、一生忘れられない言葉になりました。
それ以来、五感のストレートな表現だけでなく、
ほかの表現を織り交ぜることで、もっとたくさんの人に伝わるように心がけています。
直感的に感じられるデザイン、ふんわり間接的に伝わるデザイン、弊所でもいろいろなご提案をさせていただきます。
どうぞ、お気軽にご相談ください。
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